2017年06月04日
嵐を呼ぶ!八重山巨大タマン伝説!~最終章~
5月23日
昨日、魚を釣りすぎたせいか、上半身が悲鳴を上げていた。
今日、何としても釣らなければ・・・
毎回遠征最終日の朝は、こう思いながら朝食を食う。
この日の天気は快晴。
梅雨の真っ最中とは到底思えない日差しが、容赦なく照り付けていた。
おまけに風も全くない。
これはやばいぞ・・・
船長と二人、昨日のワンチャンスをモノに出来なかった代償は大きそうだ、と心配を胸に出船である。

フィッシングガイド船、アングラーズ・ハイと朝凪の石西礁湖を並走する。

竹富島を通過するダイビングのチャーター船。

ダイビングにはこれくらいの凪の方が良いかもしれない。
海面が鏡のようなベタ凪。

これじゃあ船が流れない。かなり厳しい展開になりそうだ。
最初のポイントは小浜島沖の水深7m前後のリーフ。
船のエンジンを切る。
静かだ。
ちゃぷちゃぷと船底に当たる水の音しか聞こえない。
いろんな種類の蝶がヒラヒラと海上を舞っている。
海底のウミヘビが丸見え。
ゆったりと浅瀬を横切る黒い影はマンタだろう。
船の流れる速度は0.2ノット・・・
暑い。
これはヤバいのだ。
とりあえずラパラ カウントダウン11cmのリップ折りウェイトチューンでスローに探ってみる。
数投するも当たらない。
見えていた根の際ぎりぎりに落とし込んでやっと食わせた。

マダラハタ。
ささっとリリースし、フエフキ系を狙って広範囲にキャスト。
群れがいないか探っていると、かなり遠くでスローなフォール中に細かいバイトが出始める。
ほどなくフッキング!
ナイスファイト!
後ろから何匹もついてきていた。

良型のクチナジ!
この魚の群れがいるということは、周囲にタマンもいる可能性が高い。
数匹追加するが、あまりに静かで釣れている光景が不思議なくらいだ。
エメラルドの海底から魚が上がってくるのが丸見えなのだ。
イノーアカジン。

美しすぎる・・・

ドスン!!
重たいバイトのわりに、途中からはただひたすら重たいだけなのはこの魚だ。

いいサイズのナガジューミーバイ。
実は前日、愛用のデジカメが故障し、この日はスマホと船長のカメラでの撮影となった。
マダラハタを追加し、ふとバイトが遠のいた。
ルアーをラパラCDL-9アバシに替えていた。
ポイントを変えるか、船長と話していた時だった。
ドンッ!!!
ギャ~~~ン!!!!
一瞬の油断を突くかのようなビッグヒット!!
この引きは・・・!
間違いない!タマン!!
しかしこちらもこれを想定してのセッティングで挑んでいる!
無理やり頭をこちらに向けさせ、フルドラグの綱引き勝負!!
幸い、大きな根は近くになさそうだ。
過去にタマンと信じてファイトし、結局デカいキツネフエフキだったことが一瞬脳裏にフラッシュバックした。
じゅに:キツネか!?
船長:いや、これタマンだよ!!キツネはこんなに引かないよ!
静かな海面の下に魚が見えた。
タマン!!
ついに来た!
しかし唇一枚!
ボートを見たタマンの最後の突込みは昨日見ている!
やはり最後の抵抗は強烈!
水深はある!
身切れしないようにロッドのしなりで上手く浮かせることができた!
嗚呼、感無量!!!

珊瑚礁最強の魚、タマン。和名をハマフエフキ。
この魚に憧れて5年余・・・
石垣に通うこと三回目。
通算釣り日数6日目にして手にした一本だ。
ホースで海水を送ってやる。

なんという風格・・・
リーフの釣り、特にこういったライトゲーム(ライトといってもPE2号タックルが標準なのだが)では、これといったメインのターゲットにされる魚はいない。
基本的に五目釣りなのだ。
その中で、数十種類もの魚の中で唯一、多くの釣り師を虜にし、憧れるのが、このタマンという魚だ。
ウムナガーやムネアカクチビも相当強い。
しかし、メインターゲットにはならない。
タマンこそが王者なのだ・・・

これが噂に聞いていたタマンブルー・・・・
美しい。
そして船に揚げてからは観念したように無駄に暴れない。
フックを外し、一旦海へ。
回復を促す。

あのタマンブルーは興奮色なのか、海に入れるとサーッと退いて優しい色になった。

ずっと見ていたい・・・
優しい目をした、力強く、しかし何処か、ふくよかで繊細な魚体。
硝子細工のような鰭。
タマンは、「強さ」だけではなかったのだ・・・
ずっと夢に見ていた、あの魚が今目の前に・・・

この瞬間のために生きてきた、と言うと流石に大袈裟かもしれないが・・・
この魚を抱くために掛けたお金、時間、労力、日頃のストレス、そして情熱・・・
その全てが清算された瞬間だったのだ。

サイズなんてどうでもいい、この時ほどにそう感じたことはない。

美しい石西礁湖からのプレゼントだった。
With Tackle

ROD:SHIMANO WORLD SHAULA 2704RS-2
REEL:SHIMANO new TWINPOWER SW4000XG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:Rapara CDL-9アバシ
海に戻し、さらにホースで鰓に海水を送ってやるとみるみる回復し、そのままリリース。
船長と握手を交わす。
船長の読みは的確だった。
やっと結実した釣果に、嬉しさがこみ上げた。
しかしまだまだこの日は始まったばかり。
昨日はもっとデカい、怪物みたいな奴にやられたのだ。
更なるタマンを狙う。
この頃から気温が上がり出した。
ルアーを交換しようとすると、グローブ越しにでも触れないくらい熱くなっている!
ケースの蓋にルアーを噛ませ、熱気が籠らないようにした。
でないとルアーが解けてグニャグニャになるのだ。
さらにスマホが暑すぎて作動しなくなった。
これもクーラーボックスに入れておくことで対処。
デカいファイトをした後だったため、リーダーを組み直す。
ターボのライターが暑すぎて付かない・・・^^;
船長:出力を弱にすれば付くはずだよ~笑
じゅに:沖縄の釣り、実釣以外ですら特殊すぎて付いていけませんわ~笑
船上二人で爆笑である(笑)

ベタ凪で入れ食いなのだから恐れ入る。
これに越したことはないのだ。
よく冷えたスマホで撮影するとこうなるのだ。

タックルハウスの約1ozのシンキングシャッドを、手前の根の際々に落とし込んで釣ったイノーアカジン。
良型のナガジューミーバイ。

写真は撮っていないが、時にワンキャストワンフィッシュでクチナジを船縁でリリースしているのである。

極上の時間を堪能した。
しかし、余りに静かなためか、フルキャスト先のフォールでのバイトが殆どだった。
やはりエンジンを止めていてもボートのプレッシャーが強いようだ。
フルキャスト先でデカい魚をかけると捕れる確率は低くなる。
手前にいくつもある根を越えられない。
バイブレーションプラグに重たいバイト!!!
手前に馬ノ瀬状に飛び出た珊瑚!
思いっきりリフトするが、やはり根に張り付かれてしまった。
船長がボートを瀬の真上につけてくれ、私が思いっきり引っ張り引きはがす!
アカマダラハタか!?

この手の魚は判別が難しい。
デカい頭!

アカジンにも劣らないファイターだった。


ROD:SHIMANO WORLD SHAULA 2704RS-2
REEL:SHIMANO new TWINPOWER SW4000XG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:コーモラン プライアルバイブ
リリース。

船長の防水カメラによる撮影。

クチナジが一瞬食わなくなると、デカいのが来る気がする。
しばらく音沙汰がなかったところに再びデカい当たり!
船長も私もタマンを確信したほどのファイターだった。

良型のイノーアカジン!
美しい。

写真の加工はしていない。

加工する必要がないのだ・・・
タマンを一本捕ったことで、他の魚を純粋に楽しめる余裕が生まれた。
目が大きく可愛らしいナミハタ。

これはかなりの大型だ。
禁漁期でもあるので即リリース。
そろそろいい時間になってきた。
日が傾いてきて、標高のある西表島に雲がかかり、大物の到来を示唆しているような雰囲気に包まれた。
船長の判断で、最後は昨日大型タマンに連続でやられた、西表のリーフを攻めることになった。
ルアーは昨日から好調なブルースコードV90琉球SP。
まずはミミジャー。

そしてクチナジの嵐。
ヒットしたら即ゴリ巻きなのに、前後のフックに二匹掛かることもあったほどだ。
そのクチナジの群れから少し外すような気持ちで斜めにフルキャスト。
ラインスラッグを取ったと同時だった・・・
ズドンッ!!!!
桁違いなパワーにウッ!と思わず体制を崩されるほどだ!!
間違いない!
モンスタータマン!
しかし勝負は一瞬だった・・・
一気に限界まで張り詰めるライン!
何もできなかったのだ。
直後に根に擦れる感触があり、40lbsのリーダーがあっけなく破断・・・
どうすれば抵抗できるのか。。
やっぱり一瞬でラインをブチ切っていく奴は凄いのだ・・・
格が違う。
この日、腕の疲労もあって、ライトなロッドばかり使っていた。
そうだ、この場所にはあんな奴らがウヨウヨ泳いでいるんだった・・・
今さらながらパワーロッドを手にした。
ルアーは少し思うところがあってローリングベイトに。
このルアーが半端じゃなく凄まじい勢いだった!
無限クチナジバイト・・・
この流れは・・・
先ほどと同じ要領で、クチナジの群れを少し外す感覚でルアーを入れた。
ズドーン!!
瞬時にぶち曲がる対ヒラマサロッド!
有無を言わせず巻きまくる!
ボート際で鬼のような勢いで根に突っ込もうとするが、何とかキャッチ!!!
よっしゃ!!タマン!!!

やはりとんでもないファイターだった。。
サイズダウンだが、美しく格好いい魚体!!

このサイズであれだけのファイトをしたのか・・・
モンスタータマンが捕れないわけだ(笑)
With Tackle

ROD:MC.works LIGHTNING 733CR カスタム
REEL:SHIMANO TWINPOWER SW6000HG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:Tackle House ROLLING BAIT RB88
さっきブチ切っていった奴はこんなものではない。
何となくタマンのパターンが分かった。
それには時間稼ぎも必要なことも分かった。
その間に大好きなイシミーバイも。

小さいのにクチナジにも引けを取らないファイターだ。
小タマンかと思わせる引きはいいサイズのクサムルー。

やっぱり藻場が絡むとクサムルーだ。
そして温めていたタマンのパターンを試してみる・・・
ドッカン!!!
今回イチの牛アタリ!!!
ぶち曲がるロッド!
ガチガチにロックしたはずのツインパSW6000のドラグが鳴く!
これが70~80cmの魚の引きなのか!!!?
一瞬でラインブレイク・・・
全く太刀打ちできなかった。。
こうして今回も巨大タマンは伝説のままとなってしまった。
しかし、モンスターサイズでは無いにしろ、2匹のタマンに出会えた。
それだけでもう充分過ぎたのだった・・・
雲が切れ、美しい夕焼けの中、船は港へ疾走する。

ありがとうタマン。
ありがとう八重山の海よ!

また何時の日か、切られたルアーを返してもらいに来るからなっ!!
その夜は錦が定休日だったため、初めて石垣に来た時に出会った方たちに連れて行ってもらったお店へ。
「南ぬ島」
タマンの話もここで聞いたのだ。
味も変わらず、うまい。
ラフテー煮付

麩チャンプルー

チラガー(アグー豚の顔)

最高にうまい料理を、すっきりしたさんぴん茶で流し込む。
至福。
帰り道で見つけたブルーシールのアイスクリームショップ。

石垣の暑さを忘れさせてくれる。

こうして、石垣での最後の夜は満たされていった・・・

翌朝も石垣の空は好天だった。
空港でお土産を買いこみ、飛行機に乗った。
滑走路上で大きな鳥が集団で居座って、離陸が遅れるという微笑ましいトラブルもあったが、無事に石垣空港を飛び立った。

このリーフの何処かに、未だ見ぬ巨大タマンがいるはずだ。
また来なければなるまい・・・
ロマンは尽きない。
ふと目覚めると本州は曇り空のようだ。
真っ白な雲の平原。

ジブリ映画「紅の豚」のワンシーンを彷彿させる幻想的な光景で、この旅は締め括りとなった。
いつか、必ず、再び・・・

嵐を呼ぶ!八重山巨大タマン伝説! 完
昨日、魚を釣りすぎたせいか、上半身が悲鳴を上げていた。
今日、何としても釣らなければ・・・
毎回遠征最終日の朝は、こう思いながら朝食を食う。
この日の天気は快晴。
梅雨の真っ最中とは到底思えない日差しが、容赦なく照り付けていた。
おまけに風も全くない。
これはやばいぞ・・・
船長と二人、昨日のワンチャンスをモノに出来なかった代償は大きそうだ、と心配を胸に出船である。

フィッシングガイド船、アングラーズ・ハイと朝凪の石西礁湖を並走する。

竹富島を通過するダイビングのチャーター船。

ダイビングにはこれくらいの凪の方が良いかもしれない。
海面が鏡のようなベタ凪。

これじゃあ船が流れない。かなり厳しい展開になりそうだ。
最初のポイントは小浜島沖の水深7m前後のリーフ。
船のエンジンを切る。
静かだ。
ちゃぷちゃぷと船底に当たる水の音しか聞こえない。
いろんな種類の蝶がヒラヒラと海上を舞っている。
海底のウミヘビが丸見え。
ゆったりと浅瀬を横切る黒い影はマンタだろう。
船の流れる速度は0.2ノット・・・
暑い。
これはヤバいのだ。
とりあえずラパラ カウントダウン11cmのリップ折りウェイトチューンでスローに探ってみる。
数投するも当たらない。
見えていた根の際ぎりぎりに落とし込んでやっと食わせた。

マダラハタ。
ささっとリリースし、フエフキ系を狙って広範囲にキャスト。
群れがいないか探っていると、かなり遠くでスローなフォール中に細かいバイトが出始める。
ほどなくフッキング!
ナイスファイト!
後ろから何匹もついてきていた。

良型のクチナジ!
この魚の群れがいるということは、周囲にタマンもいる可能性が高い。
数匹追加するが、あまりに静かで釣れている光景が不思議なくらいだ。
エメラルドの海底から魚が上がってくるのが丸見えなのだ。
イノーアカジン。

美しすぎる・・・

ドスン!!
重たいバイトのわりに、途中からはただひたすら重たいだけなのはこの魚だ。

いいサイズのナガジューミーバイ。
実は前日、愛用のデジカメが故障し、この日はスマホと船長のカメラでの撮影となった。
マダラハタを追加し、ふとバイトが遠のいた。
ルアーをラパラCDL-9アバシに替えていた。
ポイントを変えるか、船長と話していた時だった。
ドンッ!!!
ギャ~~~ン!!!!
一瞬の油断を突くかのようなビッグヒット!!
この引きは・・・!
間違いない!タマン!!
しかしこちらもこれを想定してのセッティングで挑んでいる!
無理やり頭をこちらに向けさせ、フルドラグの綱引き勝負!!
幸い、大きな根は近くになさそうだ。
過去にタマンと信じてファイトし、結局デカいキツネフエフキだったことが一瞬脳裏にフラッシュバックした。
じゅに:キツネか!?
船長:いや、これタマンだよ!!キツネはこんなに引かないよ!
静かな海面の下に魚が見えた。
タマン!!
ついに来た!
しかし唇一枚!
ボートを見たタマンの最後の突込みは昨日見ている!
やはり最後の抵抗は強烈!
水深はある!
身切れしないようにロッドのしなりで上手く浮かせることができた!
嗚呼、感無量!!!

珊瑚礁最強の魚、タマン。和名をハマフエフキ。
この魚に憧れて5年余・・・
石垣に通うこと三回目。
通算釣り日数6日目にして手にした一本だ。
ホースで海水を送ってやる。

なんという風格・・・
リーフの釣り、特にこういったライトゲーム(ライトといってもPE2号タックルが標準なのだが)では、これといったメインのターゲットにされる魚はいない。
基本的に五目釣りなのだ。
その中で、数十種類もの魚の中で唯一、多くの釣り師を虜にし、憧れるのが、このタマンという魚だ。
ウムナガーやムネアカクチビも相当強い。
しかし、メインターゲットにはならない。
タマンこそが王者なのだ・・・

これが噂に聞いていたタマンブルー・・・・
美しい。
そして船に揚げてからは観念したように無駄に暴れない。
フックを外し、一旦海へ。
回復を促す。

あのタマンブルーは興奮色なのか、海に入れるとサーッと退いて優しい色になった。

ずっと見ていたい・・・
優しい目をした、力強く、しかし何処か、ふくよかで繊細な魚体。
硝子細工のような鰭。
タマンは、「強さ」だけではなかったのだ・・・
ずっと夢に見ていた、あの魚が今目の前に・・・

この瞬間のために生きてきた、と言うと流石に大袈裟かもしれないが・・・
この魚を抱くために掛けたお金、時間、労力、日頃のストレス、そして情熱・・・
その全てが清算された瞬間だったのだ。

サイズなんてどうでもいい、この時ほどにそう感じたことはない。

美しい石西礁湖からのプレゼントだった。
With Tackle

ROD:SHIMANO WORLD SHAULA 2704RS-2
REEL:SHIMANO new TWINPOWER SW4000XG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:Rapara CDL-9アバシ
海に戻し、さらにホースで鰓に海水を送ってやるとみるみる回復し、そのままリリース。
船長と握手を交わす。
船長の読みは的確だった。
やっと結実した釣果に、嬉しさがこみ上げた。
しかしまだまだこの日は始まったばかり。
昨日はもっとデカい、怪物みたいな奴にやられたのだ。
更なるタマンを狙う。
この頃から気温が上がり出した。
ルアーを交換しようとすると、グローブ越しにでも触れないくらい熱くなっている!
ケースの蓋にルアーを噛ませ、熱気が籠らないようにした。
でないとルアーが解けてグニャグニャになるのだ。
さらにスマホが暑すぎて作動しなくなった。
これもクーラーボックスに入れておくことで対処。
デカいファイトをした後だったため、リーダーを組み直す。
ターボのライターが暑すぎて付かない・・・^^;
船長:出力を弱にすれば付くはずだよ~笑
じゅに:沖縄の釣り、実釣以外ですら特殊すぎて付いていけませんわ~笑
船上二人で爆笑である(笑)

ベタ凪で入れ食いなのだから恐れ入る。
これに越したことはないのだ。
よく冷えたスマホで撮影するとこうなるのだ。

タックルハウスの約1ozのシンキングシャッドを、手前の根の際々に落とし込んで釣ったイノーアカジン。
良型のナガジューミーバイ。

写真は撮っていないが、時にワンキャストワンフィッシュでクチナジを船縁でリリースしているのである。

極上の時間を堪能した。
しかし、余りに静かなためか、フルキャスト先のフォールでのバイトが殆どだった。
やはりエンジンを止めていてもボートのプレッシャーが強いようだ。
フルキャスト先でデカい魚をかけると捕れる確率は低くなる。
手前にいくつもある根を越えられない。
バイブレーションプラグに重たいバイト!!!
手前に馬ノ瀬状に飛び出た珊瑚!
思いっきりリフトするが、やはり根に張り付かれてしまった。
船長がボートを瀬の真上につけてくれ、私が思いっきり引っ張り引きはがす!
アカマダラハタか!?

この手の魚は判別が難しい。
デカい頭!

アカジンにも劣らないファイターだった。


ROD:SHIMANO WORLD SHAULA 2704RS-2
REEL:SHIMANO new TWINPOWER SW4000XG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:コーモラン プライアルバイブ
リリース。

船長の防水カメラによる撮影。

クチナジが一瞬食わなくなると、デカいのが来る気がする。
しばらく音沙汰がなかったところに再びデカい当たり!
船長も私もタマンを確信したほどのファイターだった。

良型のイノーアカジン!
美しい。

写真の加工はしていない。

加工する必要がないのだ・・・
タマンを一本捕ったことで、他の魚を純粋に楽しめる余裕が生まれた。
目が大きく可愛らしいナミハタ。

これはかなりの大型だ。
禁漁期でもあるので即リリース。
そろそろいい時間になってきた。
日が傾いてきて、標高のある西表島に雲がかかり、大物の到来を示唆しているような雰囲気に包まれた。
船長の判断で、最後は昨日大型タマンに連続でやられた、西表のリーフを攻めることになった。
ルアーは昨日から好調なブルースコードV90琉球SP。
まずはミミジャー。

そしてクチナジの嵐。
ヒットしたら即ゴリ巻きなのに、前後のフックに二匹掛かることもあったほどだ。
そのクチナジの群れから少し外すような気持ちで斜めにフルキャスト。
ラインスラッグを取ったと同時だった・・・
ズドンッ!!!!
桁違いなパワーにウッ!と思わず体制を崩されるほどだ!!
間違いない!
モンスタータマン!
しかし勝負は一瞬だった・・・
一気に限界まで張り詰めるライン!
何もできなかったのだ。
直後に根に擦れる感触があり、40lbsのリーダーがあっけなく破断・・・
どうすれば抵抗できるのか。。
やっぱり一瞬でラインをブチ切っていく奴は凄いのだ・・・
格が違う。
この日、腕の疲労もあって、ライトなロッドばかり使っていた。
そうだ、この場所にはあんな奴らがウヨウヨ泳いでいるんだった・・・
今さらながらパワーロッドを手にした。
ルアーは少し思うところがあってローリングベイトに。
このルアーが半端じゃなく凄まじい勢いだった!
無限クチナジバイト・・・
この流れは・・・
先ほどと同じ要領で、クチナジの群れを少し外す感覚でルアーを入れた。
ズドーン!!
瞬時にぶち曲がる対ヒラマサロッド!
有無を言わせず巻きまくる!
ボート際で鬼のような勢いで根に突っ込もうとするが、何とかキャッチ!!!
よっしゃ!!タマン!!!

やはりとんでもないファイターだった。。
サイズダウンだが、美しく格好いい魚体!!

このサイズであれだけのファイトをしたのか・・・
モンスタータマンが捕れないわけだ(笑)
With Tackle

ROD:MC.works LIGHTNING 733CR カスタム
REEL:SHIMANO TWINPOWER SW6000HG
LINE:YGK YOZ-AMI LONFORT ODDPORT#2(45lbs) + SYSTEM SHOCK LEADER FC40lbs
LURE:Tackle House ROLLING BAIT RB88
さっきブチ切っていった奴はこんなものではない。
何となくタマンのパターンが分かった。
それには時間稼ぎも必要なことも分かった。
その間に大好きなイシミーバイも。

小さいのにクチナジにも引けを取らないファイターだ。
小タマンかと思わせる引きはいいサイズのクサムルー。

やっぱり藻場が絡むとクサムルーだ。
そして温めていたタマンのパターンを試してみる・・・
ドッカン!!!
今回イチの牛アタリ!!!
ぶち曲がるロッド!
ガチガチにロックしたはずのツインパSW6000のドラグが鳴く!
これが70~80cmの魚の引きなのか!!!?
一瞬でラインブレイク・・・
全く太刀打ちできなかった。。
こうして今回も巨大タマンは伝説のままとなってしまった。
しかし、モンスターサイズでは無いにしろ、2匹のタマンに出会えた。
それだけでもう充分過ぎたのだった・・・
雲が切れ、美しい夕焼けの中、船は港へ疾走する。

ありがとうタマン。
ありがとう八重山の海よ!

また何時の日か、切られたルアーを返してもらいに来るからなっ!!
その夜は錦が定休日だったため、初めて石垣に来た時に出会った方たちに連れて行ってもらったお店へ。
「南ぬ島」
タマンの話もここで聞いたのだ。
味も変わらず、うまい。
ラフテー煮付

麩チャンプルー

チラガー(アグー豚の顔)

最高にうまい料理を、すっきりしたさんぴん茶で流し込む。
至福。
帰り道で見つけたブルーシールのアイスクリームショップ。

石垣の暑さを忘れさせてくれる。

こうして、石垣での最後の夜は満たされていった・・・

翌朝も石垣の空は好天だった。
空港でお土産を買いこみ、飛行機に乗った。
滑走路上で大きな鳥が集団で居座って、離陸が遅れるという微笑ましいトラブルもあったが、無事に石垣空港を飛び立った。

このリーフの何処かに、未だ見ぬ巨大タマンがいるはずだ。
また来なければなるまい・・・
ロマンは尽きない。
ふと目覚めると本州は曇り空のようだ。
真っ白な雲の平原。

ジブリ映画「紅の豚」のワンシーンを彷彿させる幻想的な光景で、この旅は締め括りとなった。
いつか、必ず、再び・・・

嵐を呼ぶ!八重山巨大タマン伝説! 完
Posted by じゅに at 23:38│Comments(2)
│WORLD BIG GAMES
この記事へのコメント
次のターゲット見つけなな!
Posted by サックー at 2017年06月08日 22:57
サックー先輩、こんちわ!
当分遠征は無しですわ~(笑)
さすがに財布の中がエライことになってます…(T^T)
当分遠征は無しですわ~(笑)
さすがに財布の中がエライことになってます…(T^T)
Posted by じゅに
at 2017年06月09日 14:28

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