ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2013年03月13日

楽園を求めて~HAWAII モロカイ島Day2~



興奮して眠れない。


今何時ごろだ?





そうやって、何度も時計をチェックしていた気がするのだ・・・









じゅにです。



フィッシングガイドのコリン・ハフとは、朝5時にホテルのロビーで落ち合うことになっている。


気が高ぶってほとんど眠れなかった僕は、4:30にフロントでチェックアウトを済ませ、コリンを待つことに。



朝の新聞がフロントに届き、眠たそうなスタッフが僕にも一部くれた。









やがて、時間丁度に、ロビーに大男が入ってきて、両手を広げて僕の名を呼んだ。


彼が迎えに来たトラックはフォード製の、いかにもアメリカンな車。

よく見ると、ホノルル周辺の道路にはこのタイプの車がいっぱいだ。


"My nick name is JUNI. Please call me JUNI !"


自己紹介を済ませ(笑)、車に乗り込み、二人は、まだ日も明けぬ内に一路、ホノルル空港へ!








ベリーキュートな、受付嬢がいたのは、ハワイ州諸島間航路の「アイランド・エアー」。

正直、受付のお姉さんと、ペラペラと楽しそうにしゃべるコリンが羨ましかった(爆)

くっそー、僕ももっと英語話せるようになりたい!^^;





待合ターミナルで、飛行機を待ちながらコリンと釣りの話をする。





僕のフィッシングをガイドしてくれるコリンは、普段はオアフでのボーンフィッシュ釣りをメインにしている、日本語が全く通じない長身の男だ。

モロカイ島でもボーンフィッシュは釣れるのか?と聞くと、デカいのが釣れるぞ!と力説された。

なぜこんなことを聞いたかというと、実は、今回ボーンフィッシュも視野に入れるどころか、楽しみにしていたからである。

その他、メインのパピオ(カスミアジ)、巨大なウルア("Giant Trevally")、これまた巨大なシャークも釣れるとか・・・


中でもボーンフィッシュは、世界中でもこんなに大型が釣れるところは他にはない、といった具合だ。

メッカであるクリスマス島では60cm、4ポンドもあれば良型である。

しかし、ハワイのビッグ・ボーンは8~10ポンド、中には20ポンドもあるMonsterも釣れた記録があるという・・・


楽しみすぎて身震いしたのを覚えています。

ちなみに、「ポンド」の発音は実際には、「パウンダー」となる。

したがって、5lbは、「ファイブ・パウンダー」となる。





飛行機は30人そこそこの小型プロペラ機。

いよいよ出発なのだ。



朝焼けの空。

綺麗だが、ガンガンに揺れる(笑)


僅か25分のフライトで着陸。




目の前に広がるのは、あのオアフ島のお隣の島とはとても思えないほどに、荒涼とした赤土の大地であった。


自家用セスナのようなものが数機あるだけの、超簡易空港。

秘境に来ていることを実感する。





とりあえず、記念撮影(笑)


荷物を受け取り、コリンの知り合いがトラックで迎えに来てくれるということなのでしばらく待つ。


やがて現れたのはやはりフォードのトラック(笑)

いかにもアメリカのおじさん、という感じのオジサンの運転で今宵の宿泊場所に向かう。

車窓の風景は、アメリカ西部の片田舎、カントリー風とでもいうべきか…

とにかくカントリーな景色が続く。

映画「ハンナ・モンタナ」の田舎町そのものである。




途中、トラックが工場のような小屋に寄る。


Oh~!!!





今回お世話になった、”FLAT CAT”!!

フロリダ式のサイトフィッシングボートだ。

デッキはまあまあ広く、船底が浅いので超シャローエリアも進める。

船外機の上に設置された「お立ち台」。

ここにガイドが立ち、プッシュ・ポールと呼ばれるポールで船を押して魚を見つけていくのだ!


小屋からオッチャンが出てきて、「メンテはバッチリだぜ!」みたいなことを言ってる^^



カッコいいのだ^^





火山島の影響で赤土が凄い。

車のステップはもとより、シートに至るまで錆びた鉄粉のような土で真っ赤である。

座れば当然汚れるが、だれも気にしない。

当然僕もね^^♪



しばらくダートを走り、今回泊まるゲストハウスに到着。


すっごくいい雰囲気である!

軒先のテーブルでタックルを組むのだが・・・





コリンのタックルバックの中には


ボーガン!!

これには驚いた!
といっても、この島に来てから驚きっぱなしではあるが^^;

彼らにとってハンティングは、フィッシングと同じ感覚のようだ。

僕がモロカイ島を去った後、彼はここに残ってハンティングを楽しむそうだ^^





一通り準備を済ませ、Let's Go!!








カウラカカイ港の桟橋からボートを降ろす。







ここのハーバーはとても綺麗だ。

真っ青な海にヨットが停泊している。


絵になるのだ。
















出航して20分ほどでお目当てのインリーフのシャローフラットに到着。


コリンが貸してくれた、超高性能の偏光グラスを掛け、魚を探す。





コリンはお立ち台に立ち、エンジンを切って、プッシュポールで静かにボートを操る。










無風のシャローフラット。

平均深度は50cm程。

ところどころ珊瑚が隆起して20cm程になっている。







最初に魚を見つけたのは僕だ!

船のすぐ近くにエメラルド色の魚体を見た!

逃げられてしまったが、どうやらあれがボーンフィッシュのようだ。




次はコリンが見つける。

"12オクロック!50フィート!"

こんな感じで合図が出る。

12時の方向、50フィート先にビッグボーン、というわけだ。


しかし、ルアーを警戒し、喰ってくれなかった。


2回ほど空振りし、ソフトベイトをチェンジ。

ボトムの色に合わせた、常吉のハンハントレーラ3㌅。


コリンがボーンフィッシュを見つける!

僕も目を凝らすと、見えた!

デカい!!


慎重に距離を測り、少しオーバーにキャスト。

チェッキン!チェッキン!!ファースト!

コリンが早く誘え!と言う!




魚影がルアーめがけて動いた!!




強烈なストライク!!!





ボーンフィッシュは、想像を絶するファイトを見せた。

まず、ファーストラン。

あり得ない勢いでラインが出される!!

リールのドラグが奇声を上げる!!

僕も、コリンも奇声を上げる!!!


ビッグ・ボーン!!!


見る見るうちにリールの糸が減っていく!!

10mごとにカラー分けされたライン。

ファーストランで100mだっ!!!!


なんだよこれっ!!

ボーンのランが凄いとは聞いていたが、これほどとは・・・!!


PE2号を170m巻いていたが、スプールの底が見えそうな勢いなのである。


"Help me!!!"


コリンがボートで魚を追う!

僕は必死でラインのストックをスプールに巻き溜める!


何ヶ所もコーラルにラインが引っ掛かっている。

ロッドワークで外し、時にはコリンが海にザブンと入り、外してくれる!



必死だった。



最初のボーンフィッシュは訳も分からぬうちにボートの横に横たわっていた・・・



どうやってランディングするのか?

聞くと、


飛び込め!


なるほど、分かりやすくていい(笑)

僕はウエストポーチを外し、海に入った。

水の冷たさが心地いい。

デカい魚が目の前に浮かんでいる。


疲れてるみたいだ・・・

僕も疲れたよ…





コリンがカメラを持って海に入ってきた。

















イエ~~~イ!!!!!!



この時の雄叫びはきっと日本まで届いたんじゃないかな(笑)

コリンが興奮しきって祝福してくれている。







僕にとっての初めてのボーンフィッシュは、トロフィーサイズ。
いきなりの80オーバー、10パウンダー!!!!



世界中のフライフィッシャーが憧れる魚、ボーンフィッシュ。

その中でも10lbは、一つの大台である。

感覚としては、シーバスならメータークラス。

それを、たった4度のコンタクトで仕留めてしまった・・・


コリンは僕よりも興奮してるように見えた(笑)

それにしても、大事にボーンフィッシュを扱う。

写真を撮る瞬間だけ、水から上げるが、それ以外は水の中で円を描くように動かし、回復を促す。




リリースした後も二人して余韻に浸る。

コリンに至っては、さっそくガイド仲間に写メを送信(笑)


僕の腕は、勝ち誇ったように疲れ切っていた。

しかし、釣りはまだ始まったばかりである。




次の魚を探しに行く。




陽が昇ると、ベタ凪から、一気に強い偏西風が吹きだした。

10m近い強風の中、コリンが魚を見つけ、僕がキャストする。






再びヒット!!!

8パウンダーのビッグ・ボーンが再び気が遠くなるほど走る・・・

コリンが"Easy! Easy♪"

と何度も言う。

りきむな、大丈夫だよ、といった意味だろう。




ボーンフィッシュのジェットラン。悠に70m程は走っているのである。





それでも、少しずつ間合いを詰める。







コリンのフォローのおかげもあって、魚は目の前!!

しかし、魚の口元でラインがコーラルに引っかかっているではないか!

善戦虚しく、最後の抵抗で20lbのリーダーは、いとも簡単に切られてしまった。。



悔しい!!










次の魚もいいサイズ!

しかし、これはファーストランで数十メートル走られた先でのラインブレイク。

明らかにラインが弱っている。

しかし、この時はアドレナリンが出すぎていて、こんなことはあまり気にならなかった。。





ガイドのコリンが、パピオ!スクール!

と叫ぶので見てみると、コバルトブルーのデカい影が十数匹、スクールでテーリングしている!!

この時も失敗。

パピオを見つけたら、パピオ用の強いロッドに持ち替えるはずだったのに、そのままキャストしてしまったのだ!

ルアーに驚いて一瞬散ったパピオが、ルアーに気づくと、びゅーん!とすっ飛んできて、躊躇なくバイト!





もう、強烈。





なすすべなくラインが出される。

興奮したコリンは、もう一本のロッドでもう一匹を狙う。

なんでやねん!僕を助けてくれよぉ~!!(笑)






あっけなくラインをブチ切られた後になって、”あれはデカかったな。20lbはあっただろう!”だってさ^^;













そのあとも、僕はシャローフラットに回遊してくるモロカイ島のビッグ・ゲーム達に翻弄され続けた。

完全にペースを奪われ、落ち込んだ。

実に6回ものラインブレイクを味わったのだ。

もっと早くにしておくべきだった、リールチェンジをここになってした。

ラインもランクアップ。




しかし、皮肉なもので潮位が高くなり、サイトフィッシングは続行不可に。

僕のモチベーションを下げないようにと気を使ってくれたのか、コリンがアメリカンジョーク(?)で笑わせてくれる^^





ここで、道中のガソリンスタンドで買ってあったスパムムスビを頬張り、気分を変えてリーフエッジでのキャスティング・ゲームへ!!

狙いはパピオ。

でも、その前に、ちょっとだけやってみたかった、コーラルリーフのライトゲームをしてみることに♪

ロッドはそのままのワールドシャウラ2651R。

ミノーをセットし、リーフエッジにキャストしてジャーキングで釣っていく。

コリンは、何を釣るんだ?といった感じで半信半疑だけど、やりたいようにやりなさいと言ってくれた^^




で、3投目でヒット!

デカくはないが、ワクワク♪


キレイ!!!






コーラル・グルーパー!!









リリースして、次を狙うも、続かないので、タックルをヘビーなワールドシャウラ2704RS+ツインパワーSW6000HGに持ち替える。

満潮の潮止まり、リーフエッジめがけてペンシルベイトをブン投げて、パニックアクション♪



しばらくして、リーフ上にキャストしたルアーがエッジに差し掛かったところで












ズボンッ!!!











この時の捕食音は今でも耳に焼き付いている。

ヒットだ!








グイグイと強いファイト!!
パピオに違いない!











しかし、ディープウォーター。
余裕のファイトである^^










ネットイン!!!











アロハ~~!!!



夢にまで見た、コバルトブルーのどこまでも美しい魚体・・・








6~7パウンダー^^!!








ワールドシャウラと美しいパピオ。絵になるのだ。

ルアーはMaria Ms.カルナ




これは、今日のディナーだ、といってキープ。

ハワイアンはパピオが大好きである。

ここハワイでは高級魚。誰に聞いてもパピオは旨いという。








ペンシルに小さいパピオがチェイス!

"Small Papio!"
と叫ぶと、すかさずコリンがフェザージグをキャスト♪

そしてしっかりと釣る(笑)



このフェザージグも、コリンが倒した鹿のバックテイルで作ったそうな(笑)












しばらくして、再び海面が爆発する!!

ヒット!!




コリンが”ニードルフィッシュ!!”と叫ぶ。

ダツである。

しかし、コイツがまたよく引くのだ!

何度もドラグが唸りを上げる!








ハワイ名、Aha(アハ)。
この呼び方、気にいったぁ!










アロハ!!アハ!!!



余裕のメーターオーバーである!

この、歯の先までブルーな魚体!

僕はAha、大好きだぁ!^^












この魚を最後に、港に帰ろう、ということになった。

その間、ライトタックル2本でトローリングを試します(笑)




しばらくして、自作のポッパーを引いていた2651Rがギュンギュン♪


30cmクラスのパピオです♪

自作のポッパー、初ヒット(笑)

じゅにクラフト、海外進出です^^v










何だかんだ楽しめて、帰港しゲストハウスへ


コリンの仲間が二人集まってきて、今日の土産話を聞いて目を輝かせた^^

中でも、あのビッグ・ボーンにはみんな驚き、祝福してくれました。

やっぱり、ボーンフィッシュってすげーんだって感じました。

コリンも少し得意げ^^








タックルを真水で流し、シャワーを浴びて夕飯です♪

コリンが魚を卸し、僕が刺身に、残りを彼がソテーに^^



祝杯を挙げ、楽しい時間でした。









夜、一人で外に出てみると、凄い星空。

オアフとは違って、一寸先は闇の世界。

ゲストハウスも、隅々まできれいで、何もかも揃っている。


翌朝も早い。


疲れと眠気が手伝って、すんなりと夢の中へ・・・♪





















次回!
モロカイ島二日目の釣りが始まる!
タフなコンディションの果てに何が起きるのか・・・
パラダイスの釣りがここにはあった・・・!!

斯うご期待^^
  


Posted by じゅに at 02:34Comments(12)WORLD BIG GAMES