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Posted by naturum at

2015年03月06日

南洋パラオ釣行記①

夕方6時頃に成田空港で同行者と待ち合わせることになっていた。

私は関西空港を昼過ぎに発つPeachのMM315便に乗り込んだ。









どうも、ご無沙汰しております!
じゅにです!

卒論も無事に提出し、発表会も終え、この春を遊び尽すことだけを考えております。

その中でも、メインイベントとなる今回のパラオ遠征。

ここでは、私の記憶の中のその一部始終を記したいと思います。







飛行機は定刻通りに成田に到着した。

待ち合わせの時間まで4時間ほど空港をうろうろして時間を潰す。





そして集まったメンバーは、この旅を企画してくださった、トラウト&キングの夷谷氏、世界を旅するフライマンのO氏とI氏。

出発までの時間は今回の旅に夢を馳せ楽しくおしゃべり。


20時過ぎ、ついにパラオ共和国パラオ国際空港に向け、デルタ航空DL287便に搭乗。







機内食は純和風。





パラオは日本との時差がない。
明日の朝から早速釣りが始まるので、機内では出来るだけ寝ておかなくてはならないのだが、お約束通りワクワクしてとても眠れない(笑)

短いようで長い4時間のフライトの末、午前1時頃、パラオ唯一の国際空港である、パラオ国際空港へ飛行機は到着。

飛行機から降りると、南国特有の熱気と湿度に体が包まれた。





ホテルマンが車で迎えに来てくれていた。

4人分のスーツケースやロッドケースを、ホンダのストリームに無理やり積載し、ギチギチの車内でホテルへ向かう。

パラオはなんと国内に一つも信号機が無いらしく、一番の大通りでもかなりの田舎である。

想像していたハワイのような街のリゾート感は皆無と言って間違いない。

そして走っている車の9割以上が日本車である。

かつて複数の国家に占領されていたパラオだが、戦時中、日本の統治下にあった頃は日本人がライフラインを整備したなどの理由で、なかなか良かったらしく、町のいたるところに日本語があったり、日本の風情を感じるものが点在する。
かなり親日な空気である。


しばらく走ると、今回我々が拠点とした、コロール州コロール島にあるPALAU Rose Garden Resortに到着。



凄いかっこいい雰囲気。



お部屋もきれい。



早速荷解きをして、釣りの用意。

3時間ほど仮眠をとる。






翌朝、目覚めると少し風はあるものの、晴天に恵まれた。




朝から強い日差しがまぶしい。





パラオの出船は8時半から9時と、結構遅めなので、朝食はゆっくりと食べられる。



レストラン兼ロビーに道具を用意。



皆さんのフライタックルと私のルアータックル。カッコいいのだ。



しばらくすると、ガイドである、”PLUG IN”の三浦さんがやってきて皆で港まで向かう。




三浦さんはもともとダイビングのガイドで、釣りが好きで数年前からフィッシングボートを始め、GTなど様々なターゲットを狙っている。

今回は4人なので、2艇用意してもらった。

1艇はPLUG INの黒船、もう1艇はISLAND SEED LIMITEDの船。

私は初日、こちらのISLAND SEED LIMITEDのボートに夷谷氏とタッグを組んで乗船。

私はGTタックルからミディアムタックル、ウルトラライトタックルまでを用意。

夷谷氏は、フライ、もしくはベイトキャスティングでGTというマニアックな組み合わせ!

ガイドはこの男。


パラオの凄腕ガイドのエリック。

日本とパラオを行き来して暮らしていて、日本人並に日本語が上手い。
ジョークに関しては日本人よりも口がきれるかもしれない(笑)



静かな入り江から船は疾走する。


この狭い水路もかつての日本人が作ったそうな。

YAMAHA150馬力が2台。300馬力の高速船。





ロックアイランドと呼ばれる島々を横目に船は走る。





ここパラオで釣りをするには、ロックアイランドライセンスと、フィッシングライセンスを買わねばならない。
ちなみに岸釣りは基本的に禁止されている。

どこでもポイントになるんじゃないかと思える美しい光景が続く。








南太平洋の宝石である。











並走していた黒船。




黒船から撮影されたエリック艇。




ポイント目がけて疾走。
頼もしい後姿。





最初に船を停めたのは、風表のリーフのドロップオフ。

数日前にここでGTが釣れたそうだ。

初めての慣れないタックルでキャスト。

振り回すべき竿に振り回されている感覚(笑)

激しく上下するデッキ。

頑張って踏ん張ってポッピングし続けているとダツがヒット!


さらにカスミアジやレッドスナッパー(バラフエダイ)がチェイスしてくるも、なかなか食わせることが出来ない。


そして情けないことに、ライントラブルを解いていると、ウっときてしまった。

船酔いをしてしまうと、後がしんどくなるのでうねりの入ってこないインリーフのチャンネル(サンゴ礁のスリット、水道)に移動。

こういった入り組んだ海域にもGTはよく入ってくるという。


とりあえず腕休めにライトタックルでビーフリーズをキャスト。

するとすぐに20cm程度のヒメフエダイをキャッチ。


チャンネルが深くなったエリアに差し掛かり、エリックからGTタックルを手渡され、深みへローデッド180Fを投げ込むといきなり、赤い巨体が躍り出た!!

数匹のバラフエダイやカマスサワラが襲い掛かり、ロッドに激しい衝撃が伝わりドラグが唸りを上げる!

フッキングを入れ、ファイトに持ち込もうとした途端にラインブレイク!


なんと、3ヒロとっていた100lbsのリーダーがスッパリ切られ、1ヒロになっていた。
複数で襲ってきた牙魚のうちのいずれかの牙が、リーダーを掠めたらしい。

100lbsがこんなに一瞬で・・・

なんて恐ろしい!!




船尾でフライを流していた夷谷氏にもヒット!


コーラルトラウト(スジアラ)!

鮮やかな斑点が美しい。

#10のGT用のフライロッドでのファーストヒットだそうだ。

しかし後が続かない。

そして残念なことに、友人からお借りしてきたキャタリナ6500Hのハンドルノブが故障し、この日のGTキャスティングの続行が不可能となってしまった。

さらにミディアムタックルのワールドシャウラ2704RSの3番ガイドを自分のミスで飛ばしてしまった。

港に戻ってアロンアルファで修理できそうだったが、この日の午後はULタックルオンリーの展開を余儀なくされた。

まあ、これはこれで面白そうだから悪くは思わなかった。



ランチはパラオの最南に位置する、ペリリュー島に上陸した。





本当に静かな島だが、なんでも日本の天皇陛下が4月にこの島にある日本人の墓所を訪れるとかで、日本の警備ヘリがひっきりなしに飛び交っていた。











しばらく休んで午後の釣りがスタートする。






こんなサンゴではなく、ウィードが密生しているエリア。





よく目立つ赤金のミノーで攻めるが、反応を得られない。

エリックがパラオはリアルベイトの方がいいよ~と言うので、石垣島で買った、シマノのオシアミノーリップレス85Sのウチナー魂ミジュンカラーをセレクト。

ジャーキングにフォールを織り交ぜ、エリックの指示通りにキャストすると、フォールで食った!!

かなりいい引きで上がってきたのは、マトフエダイ!





リリースして次を狙うと、マトフエダイとは違う、フエフキ系も連発。


少し深みにキャスト。

あと5秒沈めて・・・のエリックの指示通りにするといいバイト!

発色のいいマトフエダイ!


ROD:WORLD SHAULA 2651R-2
REEL:BIO MASTER SW 4000PG
LINE:FRONTIER DISC16lbs

ハワイでPEラインを根ズレでやられまくったため、今回のライトタックルはナイロンラインを採用した。



少し移動して、今度はサンゴと砂地の美しいシャローフラット。

リーフエッジ近くを風に乗せて船を流していく。


直ぐに私にいいバイト!!

よく走る!

素晴らしい引きで上がってきたのは、40cmほどのカスミアジ!


目映いコバルトブルーの魚体。



次のキャストでもかけた!

凄いトルク!




バラフエダイの幼魚。ライトタックルの好敵手だ。






そのほかにもカンモンハタなどの小型のファイターたちが毎投のように釣れる。

だんだんと要領が掴めてきた。

エリックの指示の意味も分かってきた。

根回りの攻め方、ルアーの落とす場所・・・

これらを考えながらルアーを正確にプレゼンテーションできれば、面白いように答えが返ってくる。


エリックが、「今、そこの根の端で何か動いたよ!」


え、そんなん見えるの~!?

半信半疑でルアーを入れ、根回りをタイトに攻めると、黒い影がルアーの後ろに付き、次の瞬間ロッドが絞り込まれる!





だんだんガイドと息が合ってきてる実感があって楽しい。

良型のシロブチハタ!


この魚、深場のジギングでしか釣ったことないよ~、とエリックもびっくり。




今度はいいサイズのアオノメハタ!

凄い綺麗な模様!



とにかく入れ食い!



今度はコーラルトラウトの赤ちゃん。






少し深場で、重たいバイト!!

ルアーの後ろには、なんと3kg以上あろうかというカスミアジ。

惜しい!


その直後、夷谷氏のフライにもヒット!!





ムネアカクチビ!


魚種の豊富さにも驚かされる。



ナポレオンフィッシュまでフライで釣れてしまった。





そのあと、少し大物が出そうな雰囲気のポイントに移動中、鳥山を発見したので狙ってみると、クイーンフィッシュがバイトしてきたが乗らなかった。
クイーンフィッシュは釣りたい魚であっただけに残念。


目的のポイントに到着。

私は相変わらず入れ食い。


アオノメハタの赤ちゃんに、





ムラサメモンガラ。





しかしここでヒットルアーをロスト。

違うルアーで何とか釣っていると、ベイトキャスティングでGTポッパーを投げていた夷谷氏のルアーの下に巨大な影が浮いてきて、



ズボンッ!!!



なんかすごいのが食った!!



そして浮いてきたのが、まさかのナポレオンフィッシュ!!!






どかーん!!

私は、もうスゲースゲーとはしゃぎ倒し(笑)





いやあ、いいものが見れた。


そして最後に、ポイントの規模は小さいけど出るときは出る、とエリックが言うポイントに行ってみることに。


到着すると、ベイトボールに鳥山が!!

直ぐにキャスト!

がつん!!!

一瞬でルアーをもぎ取られた!!!


夷谷氏のポッパーにヨコスジサワラが出るが乗らない!


しかし、その直後!!



背後でズボーーン!!!

夷谷氏のロッドが火を噴く!





リールのクラッチが吹っ飛び、スプールが逆転してしまうのを親指で止めながらの器用なファイト!

本人曰く、指紋が消えそうになった。(笑)



そうして、やがて浮いてきた巨体は、まぎれもなくGT・・・

私の構えるネットに収まったその巨体は重たかった。

初めて間近で見るGT。

今迄、テレビや写真でしか見たことのなかったその巨体が、今目の前に圧倒的な存在感と迫力をもって横たわっている。

これがGTか!

今まで知った風になっていた自分が恥ずかしい!

なんという迫力!なんちゅうカッコよさや!!!


そして、AbuのアンバサダーでGTという夷谷氏の漢気!!!




感動!

おめでとうございます!!


あまりにも出来過ぎた一日の締めくくり・・・



この一撃でルアーはこんなことに




リールがブッ壊れた氏は、残り二日はフライで通すという。

カッコいいなぁ・・・






ホテルに戻った我々は、この日の釣果と健闘を祝して、乾杯!


ビールは、レッドロースターという、パラオのビール。


このヨーグルトのような不思議なドレッシングや、




〆のフレンチフライ(笑)




デザートもしっかりと腹に収めて、一日が終了した。














つづく













  


Posted by じゅに at 02:34Comments(0)WORLD BIG GAMES